2015年10月1日木曜日

私のお薦め書籍

天久鷹央の推理カルテ/知念実希人

「お前の病気<謎>、私が診断してやろう。」

この物語の重要人物となる天久鷹央の決め台詞である。


天久鷹央は若き天才変人医師で彼女の行動原理である論理から外れたモノに柔軟に対処することが出来ず人間関係を構築するのが不得手といかにもなラノベの登場人物設定だなと侮っていた。
しかし、ちいさな事ですぐに動揺したり、常に完璧な診断ができる訳ではない等少し人間らしい所があり、普通のラノベではないなと半分読み進めて遅れながら気がついた。

それもそのはず、この作品の著者は現役の医師であるからだ。その為、医療用語、医療知識が多く出てくるので情報に信頼性があり、また医療あるある等があるので少しだけ医療の世界が垣間見えて面白い。
医療知識に自信がある人は自分の持っている知識と照らし合わせながら読めるだろう。羨ましい限りだ。

この小説は初めは辛抱が必要かもしれない。
一章は天久鷹央の超人的な一面を説明しているため、ご都合主義感が拭えないのだ。
だが、読み進めて行くと面白さが加速していき
第四章の逆転劇でピークに達する。
伏線回収も見事で爽快な読後感を味わえる。

読みやすいために誰にでもお薦めできる、読書の秋にいかがだろうか?





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